a voracious reader

洋書をメインに読書レビュー, 英語学習 and 雑記

この9月に読んだ本 和書編

洋書を読むことで、ネイティブ言語で読むことのできる悦びを知り、和書の小説も読み始めています。 この9月に読んだ小説と詩集、2冊をご紹介します。


秘めた情事が終わるとき

コリーン フーヴァー (著), 相山 夏奏 (翻訳)

★★★★★

売れない作家のヒロインに願ってもないチャンスが訪れた。ベストセラー作家Verityの大人気シリーズの次作を、共著で執筆することになったのだ。契約を結んだヒロインは、Verityとその家族が暮らす次作のネタ探しのため家に向かうが、Verityとその家族には恐ろしい秘密が隠されていた。

前から読みたかったColleen Hoover、YouTubeで読書会があるというので翻訳を読みました。読後、鳥肌が立ち過ぎて寒くなった経験はありますか?とにかく怖かった…!。怖がりの自分が良く読めたなあと思います。一度開いたら止められず200ページくらい一気に読みました。ロマンスの顔したサイコスリラー。これは語りたくなるエンディングで読書会が開かれたのも納得です。この本をきっかけに、和書の小説の素晴らしさを再認識しました。

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―

寮 美千子

★★★★★

刑務所の教室で紡がれた、少年刑務所で服役する少年たちの詩集。こんなに美しい詩を生み出す彼らがどうして罪を犯してしまったのか。詩を通して彼らの心に触れてください。

新潮文庫の100冊フェアで、すっと吸い寄せられるように手に取ってしまった詩集。ページをめくるたびに本を閉じて涙をこらえる本に出会ったのは、初めてです。孤独な子供たちのあまりに純真で素直な言葉は、罪を犯させてしまった私たち大人の責任の重さを感じさせます。美しい煉瓦建築を誇る奈良刑務所の写真たちも魅力です。


洋書メインで読んでいるので、数は少ないですが、また感想を書きたくなる本があったら、Postしていきます。