a voracious reader

洋書をメインに読書レビュー, 英語学習 and 雑記

2021年の和書ベスト3

洋書を読み始めたのが、英語力向上のためという動機だったのですが、今年は学生時代を思い出して和書の小説にうっかり手を出したのが運の尽き。ネイティブ言語での読書はそれはそれで最高で、一生読書沼から抜け出せないかもしれません。

 

今年の和書ベスト3冊を紹介しておきます。洋書でも幅広くジャンルを読むタイプなので、ビジネス書から小説までいろいろ読みました。

 

1. ホスト万葉集

歌舞伎町にほど近い新宿の紀伊國屋書店で買いました。自分から最も遠いと思っていた世界の人たちの歌が、なぜこんなにも心に響くのか。色恋だけじゃなく、仕事、愛、人生、全部入りです。ギラッギラの表紙写真も大好きです。いつか子どもたちにも読んで欲しい。

 

2.ののはな通信

このかわいい表紙とタイトルでジャケ買いでしたが、いやはや重たい小説でした。日本語で読む素晴らしさを教えてくれた作品。賛否両論あるエンディングも私は好きです。

 

3.金の角持つ子どもたち

ガリ勉という言葉があるように、必死で勉強することは何かと揶揄されがちだけど、主人公と家族、塾講師、それぞれが成長していく様子が胸熱で、読んだ後しばらく涙が止まらず30分放心してました。12月は洋書を多く読めなかったのですが、この本の印象が強すぎてなかなか集中できなかったせいかもしれないです。

知らない人は知らない世界の話ですが、万人に薦めたい傑作。(ちなみに上2作は万人には薦めにくい傑作w)

 

来年も洋書と並行してときどきは和書も楽しもうと思います。