The Books I Read in November, 2020
えっっもうクリスマス過ぎてるの…!! 今更11月分を更新です。 もう少し和書も読みたいなぁ。読みたい本多過ぎる。
Postscript(P.S. I Love You #2)
★★★★
映画化もされたP.S. I love Youの続編。等身大で頼りないみんなのHollyが帰ってきた!
前作から7年後、亡夫Gerryのメッセージを胸に、つつましく暮らしていたHollyだったが、
妹がpublishしているpodcastに、嫌々ながらゲスト出演してGerryからの置手紙の話をする。
それを聞きつけた知人女性がHollyにしかできない「ある頼みごと」をするのだが…。
ライトで読み易いfictionですが、
全編にわたって死を感じる内容で、テーマは重いです。
胸が締め付けられて涙が止められないシーンも何度かありました。
先が読める感じで進むものの、最後の最後で表紙の意味がわかります。
相変わらずのHollyですが、前作同様、読み終わって本を閉じる時に、Hollyと一緒に自分も人として少し成長できた、前進できた、そんな気分にさせてくれる本です。
Death on the Nile (Hercule Poirot, #17)
★★★★
誰もが羨む裕福で美しいLinnetがナイルの船上で殺された。
Linnetは友人の恋人を略奪したばかりだったので、その友人に容疑がかかるが、彼女にはアリバイがある。
個性豊かなキャラクターの面々の内、犯人は誰?その動機は?
エジプトの旅情と名探偵のポワロの推理劇をじっくり楽しめる極上ミステリー。
ネタバレありの翻訳ミステリー読書会YouTubeライブの課題図書になると聞き、勢いで初めてのアガサ・クリスティ原書に挑戦しました。いつもはContemporaryしか読んでないので、あまり見かけない語彙も多くあり、最初は読み切れるかなと思いましたが、いったん登場人物の整理さえすれば、謎解きが気になりどんどん読めました。
実は耳でも楽しみたくなり、この本のために1か月だけScribdをSubscribeしました。アガサ・クリスティ未読の方は、最初の1冊にお薦めです。
The Truths We Hold: An American Journey
The Truths We Hold: An American Journey (English Edition)
- 作者:Harris, Kamala D.
- 発売日: 2019/01/08
- メディア: Kindle版
★★★★
U.S.副大統領となるKamala Harrisの自伝。
この本を手にとったのは大統領選の大詰めの時期。
私は普段政治に関する本を読まないのと、小説を読むばかりでニュースにもあまり触れないので知らなかったことが多く、勉強になりました。
弱気を救け、強気をくじく内容が何度も語られて 少し優等生過ぎる印象も持ちましたが、政治家のMemoirだから、そういうものなのかもしれません。
Digital Fortress
- 作者:Brown, Dan
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: ペーパーバック
★★★★★
NSAで秘密裏に稼働する暗号解読スーパーコンピュータ、その名もDigital Fortress。 これまであらゆるテロリストの作戦やサイバー犯罪を未然に防ぎ、U.S.だけでなく全世界の保安を維持してきた。
しかし、その存在を疑問視したある天才ハッカーが、絶対に解けない暗号をDigital Fortressに投入して、Digital Fortressは暴走を始める。
NSAの天才暗号解読者、Susanは上司と解決にあたるが、Susanの恋人でlinguistの一般市民Davidもなぜか巻き込まれてしまう。
次々と起こる事件や徐々に明かされる真実に、ページを捲る手が止まらないテクノスリラー。
私が読んだpaperbackが2004年発行でしたが、良く調べたらfirst publishはなんと1998年でした。まだ日本でもインターネットが身近では無かった時代なので、その時に読んでいたらもっとスリリングだったのかもしれません。
AWSをはじめとしたクラウドが当たり前の時代に読むと古さを感じるかなと思いましたが、そういう時代のものと思って読むと楽しめました。また、日本にゆかりがある内容なので日本人は特に楽しめるかも。
ロマンスに加えて、スペインの旅情もたっぷり、後半のジェットコースター感はさすが! Davidがド素人ながら、得意の語学を活かして使命を全うしようとする姿が、カッコ悪いけど、カッコいい。 ぜひダン・ブラウンの他の本も読みたいと思います。
The Right Time
★★★★
ミステリーを愛する父の影響で自らミステリーを書くようになったAlex。
Alexは19歳で初めて商業ベースで自分の小説をpublishすることになるが、その条件はただ一つ。
父からの「女性が書くミステリーやスリラーは面白くない」というアドバイスをもとに、男性のpseudonymでデビューすることだった。
文学の才能を与えられた一人の女性の半生を、華やかに描いた人間ドラマ。
毎回スーパー読み易いDanielle Steel、Scribdで音声も投入して、8割耳で聴きました。スッと映像が浮かんできます。
Danielleが女性ならでは感じてきた出版業界での経験も、少なからず反映されてるのかな?と思いました。
エンディングでは私はああしてこうして欲しかったけど、 Alexの人生なので、あれで良かったのでしょう。 (ネタバレしたくないので読んだひとだけわかってください。)
Kira-Kira
★★★★
移民の苦境や差別を日本からの移民の子ども、8歳の少女Katie Takeshimaの目を通して描かれている本作。
あまりにひどい労働環境の描写など、児童書としては少々キツい表現もありましたが、辛くも厳しい中でも家族のつながり、何より姉妹の強い絆に心を打たれました。 子どもに読ませたい一冊。
The Life We Bury (Joe Talbert, #1; Max Rupert, #1)
★★★★★
21歳の学生Joeが大学の課題のためInterviewをすることになったのは、ある殺人事件の容疑者だったCarl。今やCarlは癌で余命が数週間となり、緩和ケアの施設で暮らしている。
Carlはお互いのことを正直に話すことを条件に、Joeのインタビューに応じるが、自分はその殺人事件の犯人では無いと断言する。疑問を感じたJoeは、36年前の殺人事件の調査をはじめる。
現実と謎解きが並行して進む構成はWhere the Crawdad Sings を思い出しました。
ScribdでBookとAudiobookを読みましたが、Audiobookの演技がうまい。淡々とした語り口がJoeそのもののよう。
アル中の母が生活能力が無いせいで、何かと実家に帰る必要があり、Joeのストレスは相当なもの。そんな中でもAutismの弟とのやりとりには心が温まる。JoeはBarの用心棒をしていて腕っぷしは強いのに、女性には奥手なのが可愛くてキュンキュンしました。続編もあるので、読みたいと思います。
12月分も書かなければ、年が明けてしまう~~。 更にもう1本、今年のまとめもUpしたいです!