a voracious reader

洋書をメインに読書レビュー, 英語学習 and 雑記

今年のベスト3冊+今年の英語学習を振り返る

まず今年のベスト3冊です。

 

1. Safe Haven 

Safe Haven (English Edition)

Safe Haven (English Edition)

 

「はいはい、ロマ好き始まったわ」っていう声が聴こえそうですが、みんな嫌がらないで!

ベタベタな表紙だけど面白いんだよ!

昨年泣く泣くベスト3から削ったNicholas Sparksですが、今年はこの本と出会えて良かった。今年のベスト1&今まで読んだNicholas12作品の中でベスト1です。

序盤は御存知Nicholas節で、くっつくの~どっちなの~とマターリ続くのですが、途中からはPsycho Thrillerでめちゃくちゃ怖い。ラスト数章一気に読みました。ロマンスにカテゴライズされてるけど、間違いなくThrillerです。Nicholas苦手な人にも読んで欲しい!

2. White Bird

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

 

児童書Wimpy Kid #15 The Deep Endと迷いましたが、こちらを選びました。今年一番泣いた本。Graphic Novelなので、すぐ読めます。Wonderの外伝で話自体はすでに知っていたのですが、それでも泣けた。辛い内容ですが、BLMに揺れ続けている今こそ、是非読んでほしい作品。

3. Death on the Nile

 Classicというには新しいかもですが、読めて嬉しかったで賞はアガサクリスティのこちら。高校生の時に寝る間を惜しんでハヤカワ文庫を読んでいた青春時代を思い出しました。

アガサクリスティの原書を読める日が来るなんてねぇ。高校から英語嫌いになってたあの頃の私に教えてあげたい。

思ったより読みにくくなくて、途中は耳だけでも楽しめた。(これを耳でも楽しみたいがあまりScribd1か月だけ再開してしまいました。)ちょっと昔の本ならではのあまり見かけない語彙もあって勉強になりました。

 

***

 

続いて今年の洋書読書&英語学習振り返りです。

1. 洋書AudioBookを楽しめるようになった!

ScribdやAudibleでAudioBookを楽しめるようになりました。同じ本を何度も聴くのが好きではないので、自分が気に入った本をいろいろ聴いていました。2019年にAnkiで語彙を徹底的に叩き込んだので、その効果もあったのかもしれません。

あらすじをしっかり読んで、登場人物をおさえるなどすれば、目で読まなくても話の意味がとれるようになって嬉しいです。まだまだ何でも聴けるわけではないですが、歩きながらや編み物しながら、好きな本を聴けるようになりました。

 

2. ロマンスの代表作をたくさん読めた!

昨年、Me Before Youでロマンスに目覚めたので、今年はロマンスの代表的な作家の本をいろいろと読むことができました。

Against All Odds By Danielle Steel

めちゃくちゃ読み易くて、好きな作家になりました。

P.S. I love You By Cecilia Ahern

頼りないヒロインが良い~!こちらは続編も読んだ。

Can You Keep a Secret By Sophie Kinsella 

そんなんあるかいなと突っ込みながら、ドタバタラブコメ面白かった。

Something Borrowed By Emily Giffin

こちらも続編も読んだ。続編の方が良かった!!

Someone to Watch over Me By Lisa Kleypas

ヒストリカルロマンスです。読み易かった~!3部作全て読みましたが、最後のWorth Any Priceが一番良かった。

Bay of Sighs By Nora Roberts

人魚とかオオカミ人間が出てくるファンタジーロマンスでちょっと読み続けるのが辛かった(笑)次はこの作家のロマサスを読みたい。

Nicholas Sparksいろいろ

今年は6冊読んでました。Safe Haven の他だと、The Longest Rideが良かったな。Bull Ridingについて全く知らなかったので勉強になりました!Nicholasは今2冊積んでるので、引き続き来年も読みます。

3. Native Campを再開して、Callan Method Stage3まで修了した!

普段Outputの機会が無いのもあり、久しぶりにオンライン英会話をはじめてみました。元々人と話すのが好きなので、楽しんでいます。

いろいろ教材を試しましたが、マンネリ化しかけてきたタイミングで、前から気になってたCallan Methodを秋からスタート。まさかのStage1からの開始でしたが、いやーこれがなかなかスッと解答できない。最近Stage4に入りましたが、listeningで困ることは無いので、早口の講師を選んでます。

週4~5くらいのペースで復習しつつ進めています。Stage12まであるそうで、飽きずに続けられるか微妙ですが、来年も続けようと思います。

 

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こんな感じで修了証明書ももらえるので、あっという間に過ぎてしまった2020年でしたが、少しずつでも進歩できてたんだなと思えて嬉しいです。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!

来年もマイペース&自分の気分に合わせて、読書と英語学習を楽しみます。

The Books I Read in December, 2020

12月も元気に6冊読みました。実はこのあと2冊読んだので、12月としてはTOTAL8冊です。 最後の2冊は1月分に更新とさせていただきます。



History Is All You Left Me

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★★★

Griffinの元恋人、Theoが亡くなった。葬儀に出席したGriffinはTheoの直近の恋人だったJacksonと出会う。Griffinは嫉妬と共感が混ざった複雑な思いを抱えて、Jacksonとの交流を深めていく...。

最初から最後までYA過ぎて眩しい一作。FragileなティーンエージャーたちのBoy's Loveが描かれています。刹那的ってこういうことを言うのねーと思いながら読みました。 事故で亡くなった恋人についてGriffinの昔語や悔しさ悲しさがずーーーっと続くので少々飽きましたが、エンディングでその意味がわかります。 Scribdで音声あります。

Crazy Stupid Bromance (Bromance Book Club, #3)

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★★★★★

天才セレブハッカーNoahとカフェオーナーAlexis。Friendshipを壊したくなくて、なかなか距離を縮められない二人。Bromanceの面々は明らかに両想いの二人にやきもきするが、Alexisに思いがけない出来事が起こり、二人の関係はより複雑になっていく…。

今回はRomance Bookの描写はあまり多く出てこないのですが、相変わらず人の恋路を応援しているのか邪魔しているのか、とにかくBromance Book Clubがドタバタやってるスーパーラブコメです。私はこのシリーズが大好きなので予約して買って、Audible NarrationにならないのにAudioBookも入手しました。 面白かったな~と最後にAcknowledgementを読んだら、重いテーマがこめられていて Bromance なのに勉強にもなりました。

Buried Deep

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★★★★

25年前に行方不明になった夫の元恋人が、森の奥深くに埋められていたのが発見された。第一容疑者として夫が捜査線上に浮かぶ。 外科医として父として完ぺきな夫が、犯人であるはずが無い。ヒロインは事件の調査をはじめる。

2hくらいのスリラーを聴きたいなということでAudible Plus Catalog(聴き放題)から選びました。私は面白かったけど、読後感が良くないエンディングで、GoodReads3.20の低評価も納得です。 すでに亡くなっている夫の元恋人に嫉妬している様子がヒロインの語り口に深みを与えてて良かったです。

The Deep End (Diary of a Wimpy Kid, #15)

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★★★★★

Greg一家は偶然手に入れたキャンピングカーでキャンプに出かける。家族のひと夏の思い出のはずだったが、そこはGreg一家、予想もつかないドタバタが待っていた。

Wimpy Kidは毎回95%ギャグマンガなのですが、残りの5%に友情や家族愛を感じられるのが良いです。ところが今回はエンディングで、世相の強烈な風刺が待っていて、Wimpy Kidなのにハッと考えさせられる展開でした。#15ですが、Wimpy Kidは続きものではないので、大人こそ読んで欲しい名作。

One Day in December

★★★★★

クリスマスが間近に迫った12月のある日、Laurieは偶然バスから見かけた見知らぬ男性にひとめ惚れ。1年以上その運命の男性を探すが見つからない。諦めたころに、パーティーでその運命の男性とついに再会するが、彼は親友のBoyfriendだった…。

小説自体は長くないのだけど、恋物語が長いのなんの。10年近く続きます。私は気が短いので、途中で飽き気味になりながら読みましたが、エンディングでそのモヤモヤが一掃されました。こんな終わり方ズルい!ここだけLaurieになりたい!羨ましい!

Twelve Slays of Christmas (A Christmas Tree Farm Mystery #1)

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★★★

フィアンセに婚約破棄されたヒロインはクリスマスを過ごすためにFarm Tree Houseを営む実家に失意の帰省をするが、実家の森で殺人事件が起こる。状況証拠から父に容疑がかかるが、その疑惑を晴らすためにヒロインは自ら調査をはじめる。

Audible Plus Catalog(聴き放題)の作品です。随所にChristmasらしさ溢れる描写があって、まさに冬の夜長にHot Cocoaでもnurseしながら一緒にいただきたいCozy Mystery。ただ、途中で3冊併読となり、マメにとっていたメモを面倒で放棄したら、ストーリーは大まかに追えたものの途中から意味の把握が怪しくなったので、もう一度来年聴き直すかも(笑)


ノートパソコンでMarkdownで書いているとプレビューが面倒だから、次からは別の編集方法にしようかな。 今後はより早く書くために工夫していこうと思います。

The Books I Read in November, 2020

えっっもうクリスマス過ぎてるの…!! 今更11月分を更新です。 もう少し和書も読みたいなぁ。読みたい本多過ぎる。



Postscript(P.S. I Love You #2)

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★★★★

映画化もされたP.S. I love Youの続編。等身大で頼りないみんなのHollyが帰ってきた!

前作から7年後、亡夫Gerryのメッセージを胸に、つつましく暮らしていたHollyだったが、 妹がpublishしているpodcastに、嫌々ながらゲスト出演してGerryからの置手紙の話をする。 それを聞きつけた知人女性がHollyにしかできない「ある頼みごと」をするのだが…。

ライトで読み易いfictionですが、 全編にわたって死を感じる内容で、テーマは重いです。 胸が締め付けられて涙が止められないシーンも何度かありました。 先が読める感じで進むものの、最後の最後で表紙の意味がわかります。

相変わらずのHollyですが、前作同様、読み終わって本を閉じる時に、Hollyと一緒に自分も人として少し成長できた、前進できた、そんな気分にさせてくれる本です。

Death on the Nile (Hercule Poirot, #17)

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★★★★

誰もが羨む裕福で美しいLinnetがナイルの船上で殺された。 Linnetは友人の恋人を略奪したばかりだったので、その友人に容疑がかかるが、彼女にはアリバイがある。 個性豊かなキャラクターの面々の内、犯人は誰?その動機は? エジプトの旅情と名探偵のポワロの推理劇をじっくり楽しめる極上ミステリー。

ネタバレありの翻訳ミステリー読書会YouTubeライブの課題図書になると聞き、勢いで初めてのアガサ・クリスティ原書に挑戦しました。いつもはContemporaryしか読んでないので、あまり見かけない語彙も多くあり、最初は読み切れるかなと思いましたが、いったん登場人物の整理さえすれば、謎解きが気になりどんどん読めました。 実は耳でも楽しみたくなり、この本のために1か月だけScribdをSubscribeしました。アガサ・クリスティ未読の方は、最初の1冊にお薦めです。

The Truths We Hold: An American Journey

★★★★

U.S.副大統領となるKamala Harrisの自伝。

この本を手にとったのは大統領選の大詰めの時期。 私は普段政治に関する本を読まないのと、小説を読むばかりでニュースにもあまり触れないので知らなかったことが多く、勉強になりました。

弱気を救け、強気をくじく内容が何度も語られて 少し優等生過ぎる印象も持ちましたが、政治家のMemoirだから、そういうものなのかもしれません。

Digital Fortress

Digital Fortress

Digital Fortress

  • 作者:Brown, Dan
  • 発売日: 2009/08/28
  • メディア: ペーパーバック

★★★★★

NSAで秘密裏に稼働する暗号解読スーパーコンピュータ、その名もDigital Fortress。 これまであらゆるテロリストの作戦やサイバー犯罪を未然に防ぎ、U.S.だけでなく全世界の保安を維持してきた。

しかし、その存在を疑問視したある天才ハッカーが、絶対に解けない暗号をDigital Fortressに投入して、Digital Fortressは暴走を始める。 NSAの天才暗号解読者、Susanは上司と解決にあたるが、Susanの恋人でlinguistの一般市民Davidもなぜか巻き込まれてしまう。 次々と起こる事件や徐々に明かされる真実に、ページを捲る手が止まらないテクノスリラー。

私が読んだpaperbackが2004年発行でしたが、良く調べたらfirst publishはなんと1998年でした。まだ日本でもインターネットが身近では無かった時代なので、その時に読んでいたらもっとスリリングだったのかもしれません。 AWSをはじめとしたクラウドが当たり前の時代に読むと古さを感じるかなと思いましたが、そういう時代のものと思って読むと楽しめました。また、日本にゆかりがある内容なので日本人は特に楽しめるかも。

ロマンスに加えて、スペインの旅情もたっぷり、後半のジェットコースター感はさすが! Davidがド素人ながら、得意の語学を活かして使命を全うしようとする姿が、カッコ悪いけど、カッコいい。 ぜひダン・ブラウンの他の本も読みたいと思います。

The Right Time

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★★★★

ミステリーを愛する父の影響で自らミステリーを書くようになったAlex。 Alexは19歳で初めて商業ベースで自分の小説をpublishすることになるが、その条件はただ一つ。 父からの「女性が書くミステリーやスリラーは面白くない」というアドバイスをもとに、男性のpseudonymでデビューすることだった。 文学の才能を与えられた一人の女性の半生を、華やかに描いた人間ドラマ。

毎回スーパー読み易いDanielle Steel、Scribdで音声も投入して、8割耳で聴きました。スッと映像が浮かんできます。 Danielleが女性ならでは感じてきた出版業界での経験も、少なからず反映されてるのかな?と思いました。

エンディングでは私はああしてこうして欲しかったけど、 Alexの人生なので、あれで良かったのでしょう。 (ネタバレしたくないので読んだひとだけわかってください。)

Kira-Kira

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★★★★

移民の苦境や差別を日本からの移民の子ども、8歳の少女Katie Takeshimaの目を通して描かれている本作。

あまりにひどい労働環境の描写など、児童書としては少々キツい表現もありましたが、辛くも厳しい中でも家族のつながり、何より姉妹の強い絆に心を打たれました。 子どもに読ませたい一冊。

The Life We Bury (Joe Talbert, #1; Max Rupert, #1)

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★★★★★

21歳の学生Joeが大学の課題のためInterviewをすることになったのは、ある殺人事件の容疑者だったCarl。今やCarlは癌で余命が数週間となり、緩和ケアの施設で暮らしている。 Carlはお互いのことを正直に話すことを条件に、Joeのインタビューに応じるが、自分はその殺人事件の犯人では無いと断言する。疑問を感じたJoeは、36年前の殺人事件の調査をはじめる。

現実と謎解きが並行して進む構成はWhere the Crawdad Sings を思い出しました。 ScribdでBookとAudiobookを読みましたが、Audiobookの演技がうまい。淡々とした語り口がJoeそのもののよう。 アル中の母が生活能力が無いせいで、何かと実家に帰る必要があり、Joeのストレスは相当なもの。そんな中でもAutismの弟とのやりとりには心が温まる。JoeはBarの用心棒をしていて腕っぷしは強いのに、女性には奥手なのが可愛くてキュンキュンしました。続編もあるので、読みたいと思います。


12月分も書かなければ、年が明けてしまう~~。 更にもう1本、今年のまとめもUpしたいです!

The Books I Read in October, 2020

遅くなりましたが10月まとめです。 読書の秋まっさかり。季節に合わせた本を選んだり、作家が生誕100年というメモリアルにのっかって読むと楽しいですね。 とは言え、超ムードリーダーなので、自分の気分で読む本変えちゃいますが。

  • 洋書 9冊
  • 和書 4冊



The Story of RBG

★★★★

最近亡くなった連邦最高裁判事Ruth Bader Ginsburgの伝記を児童書で読みました。Kindle Unlimited対象です。 スカッとする生き様でカッコいいです。 今後悩んだときやモヤモヤしたとき、「Ruthならどうする?」と対処すると、1つの解になるかも? 短くてすぐ読めます。

The Rescue

The Rescue

The Rescue

★★★★

Deniseは4歳の学習障害を持つ息子をシングルマザーとして育てている。田舎町で身寄りもなくウェイトレスとして働き、日々の生活をやりくりするので精一杯だ。ある日、嵐の中職場から自宅に帰る途中、事故を起こしてしまう。自分は助かったものの、同乗していたはずの息子が消えていて...。

深い愛を語るNovelistのNicholas SparksがRomance+ハラハラドキドキに挑戦したと思われる一作。米アマでWhisper Sync for Voiceを試したかったので、KindleとAudiobookをそろえて読みました。愛する人を守りたいがために迷えるヒーローTaylorのジレンマをどうぞ楽しんでください。ちょっとDeniseのキャラクターがキレイにまとまり過ぎている印象があり、同じハラハラなら私が一番好きなNicholas作品Safe Havenをお薦めしておきます。

Sweet Bean Paste

★5作品だったので、以下記事にまとめています。

rita150201.hatenablog.com

The Mystery of Alice

The Mystery of Alice

The Mystery of Alice

  • 作者:Lee Bacon
  • 発売日: 2019/05/02
  • メディア: Audible版

★★★

勉強はできるけどパッとしない女子、13歳のEmilyの元に、突然超セレブ私立校から奨学金のOfferが届く。家族と喜ぶEmilyは入試会場に向かうが、そこで待っていたのは知識ではなく知恵を試される奇妙な試験だった。

Audible 聴き放題のAudible Plus Catalogueの1作。Interview with the Robotが面白かったLee Bacon。Inteview~より対象年齢が高そうで、前から読みたかったので聴きました。 Emilyの一人称で語られるストーリーは全てEmilyがSmartphoneで録画しているVideoの形で語られる趣向が面白い。録画で入りがちな効果音などもきっちり再現されているのもリアル。 聴きながら、学生生活の部分にちょっと飽きを覚えたり、ロマンスが超微ロマだったりしてw、Plotは追えたものの、それなりに楽しんだという印象です。

The Giver

★★★★

犯罪も無ければ、「色」も存在しない理想郷で何もかもが管理された世界に生きるJonasは、12歳を迎えてThe Giverと呼ばれる役割を与えられる。JonasはGiverになるための訓練を通して、少しずつ理想郷の真の姿を知ることになるが…。

初めてディストピアを読みましたが、やはり現実離れした話は好きになれず、エンディングの終わり方にも拍子抜けしてしまいました。児童書とはいえ、淡々としつつも衝撃的な描写もあるので、読むのをやめようかなと何度か思いましたが、短いので読み切りました。 作者がこの物語で伝えたかったことも、汲み取ることができず、汲み取りたくも無いという気分になり...。 とはいえ、先が気になりどんどん読めるので、世界観に入り込めれば楽しめると思います。

Bay of Sighs

Bay of Sighs (Guardians Trilogy)

Bay of Sighs (Guardians Trilogy)

  • 作者:Roberts, Nora
  • 発売日: 2017/11/28
  • メディア: マスマーケット

★★★

イタリアを舞台にしたファンタジー冒険ロマンス。主人公は前作で足を手に入れた人魚Anita。 6人の美男美女がGuardianとして神々からの命令を受けて冒険をするのだが、強大な敵が現れて…。

有名ロマンス作家のひとり、Nora Robertsの作品を初めて読みました。 海、リゾート、人魚ということで、夏に読みたいと思っていた一作です。表紙も何とも涼やか。 洋書福袋の1冊で手に入れたのですが、3部作の2作目でして、えーそこで終わるの~感もあり(笑) ファンタジーは苦手ですが、無垢なマーメイドAnitaが人間界の常識を知らず、色恋に関して率直にいろいろ聞いちゃう様子が可愛く、ロマパワーで最後まで読めました。

Amazing Medical People

★★★★

医学で貢献した6名の人物の功績を読み易いGraded Readersで紹介。 日本人の私は名前を聞いたことも無い人がいて、いやいやまだまだ知らないことってたくさんあるんだな。 海外で出版された本を読むと日本では触れづらい情報にリーチできるのが利点ですね。 本のような形だとフェイク率は下がるだろうし。

Younger

Younger

Younger

★★★★

44歳の専業主婦Aliceは夫に逃げられ、最愛の一人娘もアフリカにボランティアに行ってしまって寂しい日々を過ごしていたが、アーティストの親友によって若々しく大変身した。親友と一緒に、29歳と偽ってニューイヤーイブのNew Yorkの街に繰り出す。ちょっとした冒険のはずが、20代半ばのイケメンゲームクリエイターと出会ってAliceの人生は変わり始める。

サクっと聴けるロマコメ。Audible 聴き放題のAudible Plus Catalogueの1作。 母だからなのか、嘘はできるだけつきたくないと、いろいろ頭を捻るAliceが可愛いです。44歳が29歳に変身ってそんなんあるかいなと思ってはいけません。素に戻らずAliceと冒険を楽しみましょう(笑) Audible 耳だけで進めたので、毎章ごとにメモを取りながら聴くと、次読むまでに時間が空いても途中からスムーズに意味がとれることを発見しました。

Coco

Disney/Pixar Coco Cinestory Comic (Disney/Pixar Cinestory Comic)

Disney/Pixar Coco Cinestory Comic (Disney/Pixar Cinestory Comic)

  • 作者:Disney/Pixar
  • 発売日: 2018/01/02
  • メディア: ペーパーバック

★★★★

リメンバー・ミーとして日本でも公開された映画のコミカライズ。メキシコの死者の日に近い時期に読めてよかったです。 泣かせに来ているとわかっていても、途中で涙が止まらず。あと、主人公が音楽を愛しているので、サントラとセットで読むと感動ひとしおだと思います。映画も子どもと観たい。


【洋書】Sweet Bean Paste -原題『あん』

Sweet Bean Paste by Durian Sukegawa

Sweet Bean Paste

Sweet Bean Paste

総合★★★★
読み易さ★★★★★

あらすじ

主人公のSentaroは、雇われ店長としてどら焼き店を営んでいる。 天涯孤独で、仕事にやり甲斐もなく、仕事終わりに一杯ひっかけることだけを楽しみに生きている。 そんなある日、高齢の女性Tokueが自分を雇って欲しいと店頭に現れる。 にべもなく断るSentaroだったが、Tokueが自分で作ったというSweet Bean Pasteのクオリティの高さに驚き、半信半疑でTokueを採用することにする...。

感想

人は何のために生を受けるのか。多感な時期に、誰もが一度は考えたことがあるのでは無いでしょうか。 救いを求めて古典の哲学書に手を伸ばすのも良いですが、そんな悩める若者に手にとってほしい一冊です。 序盤を読んだだけで、スッと物語の世界に入っていくような感覚を覚えました。原著の魅力もさることながら、翻訳も優れているのだと思います。教科書に載っていそうな読みやすさで、読書感想文の課題図書になったのも納得です。

本作は読み進めるうちに、とっつきやすい冒頭からは全く想像もつかない重いテーマへ展開していきます。 肉親や親友、尊敬する人が自分の人生に大きな意味を与えてくれるのはもちろんですが、意外と見知らぬ人との偶然の出会いが自分の人生を大きく変えるのかもしれません。 これからも、新しい人との出会いを楽しみ、人の意見を尊重する姿勢を大切にしたいと思いました。

それにしても...。気が向くままに読みたい本を手に取っていますが、最近はどの本からも「過去の歴史からもっと学びなさい」と言われているようです。 何かの暗示かもしれません。

こちらもお薦め

The Housekeeper and The Professor - 原題『博士の愛した数式

The Housekeeper and the Professor

The Housekeeper and the Professor

  • 作者:Ogawa, Yoko
  • 発売日: 2010/04/01
  • メディア: ペーパーバック

偶然の出会いが自分の人生に大きな意味を持つ、桜の季節に読みたい本、という共通点でこの本が浮かびました。

The Restaurant of Love Regained - 原題『食堂かたつむり

Restaurant of Love Regained

Restaurant of Love Regained

  • 作者:Ogawa, Ito
  • 発売日: 2012/04/01
  • メディア: ペーパーバック

本作の魅力の1つは、湯気の立つ美味しそうなどら焼きの描写です。 読みながら、美味しいものをお腹いっぱい味わいたくなる本といえば、この本ではないでしょうか。


心に残った本は引き続き1冊ごとに感想を記していきたいと思います。

この9月に読んだ本 和書編

洋書を読むことで、ネイティブ言語で読むことのできる悦びを知り、和書の小説も読み始めています。 この9月に読んだ小説と詩集、2冊をご紹介します。


秘めた情事が終わるとき

コリーン フーヴァー (著), 相山 夏奏 (翻訳)

★★★★★

売れない作家のヒロインに願ってもないチャンスが訪れた。ベストセラー作家Verityの大人気シリーズの次作を、共著で執筆することになったのだ。契約を結んだヒロインは、Verityとその家族が暮らす次作のネタ探しのため家に向かうが、Verityとその家族には恐ろしい秘密が隠されていた。

前から読みたかったColleen Hoover、YouTubeで読書会があるというので翻訳を読みました。読後、鳥肌が立ち過ぎて寒くなった経験はありますか?とにかく怖かった…!。怖がりの自分が良く読めたなあと思います。一度開いたら止められず200ページくらい一気に読みました。ロマンスの顔したサイコスリラー。これは語りたくなるエンディングで読書会が開かれたのも納得です。この本をきっかけに、和書の小説の素晴らしさを再認識しました。

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―

寮 美千子

★★★★★

刑務所の教室で紡がれた、少年刑務所で服役する少年たちの詩集。こんなに美しい詩を生み出す彼らがどうして罪を犯してしまったのか。詩を通して彼らの心に触れてください。

新潮文庫の100冊フェアで、すっと吸い寄せられるように手に取ってしまった詩集。ページをめくるたびに本を閉じて涙をこらえる本に出会ったのは、初めてです。孤独な子供たちのあまりに純真で素直な言葉は、罪を犯させてしまった私たち大人の責任の重さを感じさせます。美しい煉瓦建築を誇る奈良刑務所の写真たちも魅力です。


洋書メインで読んでいるので、数は少ないですが、また感想を書きたくなる本があったら、Postしていきます。

The Books I Read in September, 2020

9月は一人の時間を多くとることができたので、今までで一番多く洋書を読むことができた月でした。

  • 洋書 11冊
  • 子どもと読んだELT本 15冊
  • 和書 4冊

本を読むことと、書店に行くことと、図書館に行くので忙しく、テレビや映画からはすっかり遠ざかっています。 英語学習は単語やフレーズ暗記のiPhoneアプリAnkiと、英会話のためにNativeCampだけ続けています。

中でも印象に残った本のレビューを記録しておきます。


Worth Any Price by Lisa Kleypas

★★★★★
Bow Streetシリーズ3作目。没落貴族に箱入り娘として育てられたCharlotteは、親が決めたレールに乗ることを拒否して家出する。身分を隠してmaidとして働いていたが、あっけなく、あるRunnerに見つかってしまう。両親の元に戻って政略結婚させられるか、そのRunnerと結婚をするか、Charlotteは2択を迫られる...。 先は読めるね~と思うと、思いがけない展開に翻弄される本シリーズ。最終作らしく、エンタメ感満載で楽しめました。Hotなのは相変わらずなので、苦手な方はご注意を。

Before I Go to Sleep by S.J. Watson

★★★★★

47歳のヒロインChristineは、事故が原因で、一度眠ると過去20年から現在までの記憶を失う障害を負っている。毎朝、他人の部屋のベッドで目覚め、鏡を見れば見知らぬ中年の女性が見つめ返してくる。一緒に住んでいるBenという男性が夫だそうで、自分の介護をしてくれているらしい。空虚な日々を送るChristineは、医師の薦めで自分の毎日をjournalを記録し始める...。 サイコスリラーのさく読め本として有名ですが、怖さの演出の一環なのか、一文が短く語彙も易しいので、本当に読みやすかったです。先が読める部分もありますが、じわじわくる怖さでラストの終わり方も好きです。

White Bird by R.J. Palacio

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

★★★★★
Wonderスピンオフの1作が、グラフィックノベル化。Nazisによるユダヤ人迫害を、今の若者が自分ごととしてとらえるのに、これ以上の作品は無いと思います。元々このNovel版を読んでエンディングまで全て知っていた私でも、読み終わったあと嗚咽がしばらく止まりませんでした。Black Lives Matterのハッシュタグであふれるtwitter、日本でもコロナ陽性者へぶつけられる怒り、75年経っても学ばない私たちが今読みたい一冊。

Where the Crawdads Sing

Where the Crawdads Sing (English Edition)

Where the Crawdads Sing (English Edition)

★★★★
ヒロインKyaは6歳で親兄弟に捨てられて、たった一人、Marshで暮らしてきた。Marsh Girlと呼ばれて他人からは蔑まれ、学校にも行かず、貝や燻製を売って細々と暮らしている。20年後、Marshである殺人事件が起こり、真っ先に容疑者として捜査線上に浮かんだのがKyaだった…。

2019年発売ですが、ずっとベストセラーにランクインしている1作。翻訳版も素晴らしいようでお薦めも良く目にします。 Kyaの人生があまりに救いようがなく、子どもがかわいそうな目に遭う内容が苦手な私は、何度もDNFしようかと思いましたが、途中から犯人捜しのMysteryに引っ張られて読むことができました。 自然科学系の語彙が並び読み易くは無いですが、大自然雄大さを形容する表現力が素晴らしく、Kyaが語る両親や兄弟への思いの描写は自分の心が焼けつくような感覚を覚えました。


本当は全部書きたいのだけど、毎回ちゃんと感想メモしてないので、どうしてもブログにまとめると時間がかかってしまいます。10月はもう少し読みながら記録をしていきたいです。