a voracious reader

洋書をメインに読書レビュー, 英語学習 and 雑記

The Books I Read in September, 2020

9月は一人の時間を多くとることができたので、今までで一番多く洋書を読むことができた月でした。

  • 洋書 11冊
  • 子どもと読んだELT本 15冊
  • 和書 4冊

本を読むことと、書店に行くことと、図書館に行くので忙しく、テレビや映画からはすっかり遠ざかっています。 英語学習は単語やフレーズ暗記のiPhoneアプリAnkiと、英会話のためにNativeCampだけ続けています。

中でも印象に残った本のレビューを記録しておきます。


Worth Any Price by Lisa Kleypas

★★★★★
Bow Streetシリーズ3作目。没落貴族に箱入り娘として育てられたCharlotteは、親が決めたレールに乗ることを拒否して家出する。身分を隠してmaidとして働いていたが、あっけなく、あるRunnerに見つかってしまう。両親の元に戻って政略結婚させられるか、そのRunnerと結婚をするか、Charlotteは2択を迫られる...。 先は読めるね~と思うと、思いがけない展開に翻弄される本シリーズ。最終作らしく、エンタメ感満載で楽しめました。Hotなのは相変わらずなので、苦手な方はご注意を。

Before I Go to Sleep by S.J. Watson

★★★★★

47歳のヒロインChristineは、事故が原因で、一度眠ると過去20年から現在までの記憶を失う障害を負っている。毎朝、他人の部屋のベッドで目覚め、鏡を見れば見知らぬ中年の女性が見つめ返してくる。一緒に住んでいるBenという男性が夫だそうで、自分の介護をしてくれているらしい。空虚な日々を送るChristineは、医師の薦めで自分の毎日をjournalを記録し始める...。 サイコスリラーのさく読め本として有名ですが、怖さの演出の一環なのか、一文が短く語彙も易しいので、本当に読みやすかったです。先が読める部分もありますが、じわじわくる怖さでラストの終わり方も好きです。

White Bird by R.J. Palacio

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

White Bird: A Wonder Story (English Edition)

★★★★★
Wonderスピンオフの1作が、グラフィックノベル化。Nazisによるユダヤ人迫害を、今の若者が自分ごととしてとらえるのに、これ以上の作品は無いと思います。元々このNovel版を読んでエンディングまで全て知っていた私でも、読み終わったあと嗚咽がしばらく止まりませんでした。Black Lives Matterのハッシュタグであふれるtwitter、日本でもコロナ陽性者へぶつけられる怒り、75年経っても学ばない私たちが今読みたい一冊。

Where the Crawdads Sing

Where the Crawdads Sing (English Edition)

Where the Crawdads Sing (English Edition)

★★★★
ヒロインKyaは6歳で親兄弟に捨てられて、たった一人、Marshで暮らしてきた。Marsh Girlと呼ばれて他人からは蔑まれ、学校にも行かず、貝や燻製を売って細々と暮らしている。20年後、Marshである殺人事件が起こり、真っ先に容疑者として捜査線上に浮かんだのがKyaだった…。

2019年発売ですが、ずっとベストセラーにランクインしている1作。翻訳版も素晴らしいようでお薦めも良く目にします。 Kyaの人生があまりに救いようがなく、子どもがかわいそうな目に遭う内容が苦手な私は、何度もDNFしようかと思いましたが、途中から犯人捜しのMysteryに引っ張られて読むことができました。 自然科学系の語彙が並び読み易くは無いですが、大自然雄大さを形容する表現力が素晴らしく、Kyaが語る両親や兄弟への思いの描写は自分の心が焼けつくような感覚を覚えました。


本当は全部書きたいのだけど、毎回ちゃんと感想メモしてないので、どうしてもブログにまとめると時間がかかってしまいます。10月はもう少し読みながら記録をしていきたいです。